美ヶ原 episode-2/3 ~Japanese 100 Great Mountains~

松本から車で一気に標高を上げ、標高1940mの山本小屋へ車を停めて、ここから頂上を目指して歩き始めます。

頂上といっても最後にゆるやかな上り坂がある程度で、スタート地点との標高差は100mもなく、ゴールの目印となる電波塔が遠くに見えています。


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スタート地点から見える頂上の目印にもなってる電波塔
 
美ヶ原高原は春から秋にかけて牛を放牧していて、明治時代から続く牧場があり、のどかな牧場風景が広がっています。20分程歩くと、美ヶ原高原のシンボルともいえる高さ約6mの「美しの塔」が姿を現します。この塔は、元々濃霧の際に鐘を鳴らして、登山者に方向を知らせるために建てられたように、確かに濃霧になると辺り一面は何も見えなくなるので、その役割は重要だったと思います。

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このような景色をずっと見ながら頂上まで歩いていきます。

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美ヶ原のシンボル「美しの塔」

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詩人の尾崎喜八氏のレリーフ
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反対の北側には美ヶ原高原の開拓した山本俊一翁氏のブロンズ像があります。
 
しばらく進むと牛が塩を補給する「塩くれ場」と呼ばれる場所を通過して、いくつもの電波塔が設置されている王ヶ頭ホテルに到着します。ホテルの横を抜けると、そこは標高2034mの美ヶ原最高地点である王ヶ頭の山頂で石碑が設置されています。

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病気を防ぐのに塩を岩の上に置いて与えますが、毎日なめ続けることで岩の上部がすり減っている「塩くれ場」

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唯一とも言える頂上の直前の緩やかな坂

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美ヶ原頂上にある王ヶ頭ホテルへ到着

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美ヶ原の最高地点の王ヶ頭

ここ美ヶ原からは、天気が良ければ百名山のうち41座が見渡せるという 360度のパノラマビューが楽しめます。さらに、王ヶ頭から20分程歩けば、北アルプスや松本市街が一望できる王ヶ鼻という場所に着きます。王ヶ鼻の山頂には石仏群があり、すべて御嶽山の方向を向いています。これは、かつて美ヶ原が御嶽信仰の山であり、これらの石仏もその信仰によって立てられたものであるからと言われています。

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石仏群がある王ヶ鼻

009-02_02.jpgここからは松本市が一望できます。


episode-3/3へつづく



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美ヶ原 episode-1/3 ~Japanese 100 Great Mountains~

美ヶ原は長野県にある松本盆地の東に位置し標高約2000m、東西約5kmにも及ぶ広大な火山台地の高原です。マイカーで2000m近くまで登れて、そこから散策ルートを歩くと1時間程で最高峰の王ヶ頭へ到着します。そのルートも高低差がほとんどない為、初心者でも雄大な景色を楽しみながら気軽に歩けて、登山というよりハイキングといった感じで、百名山の中でも非常に楽に山頂までにたどり着くことが出来ます。

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山本小屋からゆっくり歩いても1時間半程で山頂の王ヶ頭へ。
 

今回は美ヶ原を訪れる前日に、北アルプスの風景が美しい城下町として知られる長野県松本市で観光する時間を設けてゆっくりと過ごしました。松本は歴史ある城下町であり中信地方の文化の中心でもあり、街の至る所に和モダンな雰囲気が漂っています。昔ながらの店が軒を連ねるナワテ通りから、蔵造りの中町通りまで、文化と歴史が薫る街です。

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女鳥羽川の土手から始まった通りで、「縄のように長い土手」から「縄手」と呼ばれるようになったそうです。


松本市のシンボルともいえる松本城は、築城約420年で天守内部もほとんどが戦国時代のまま残っていて、天守は国宝に指定されています。松本城は壁の下部に漆塗りの下見板を取り付けてあるので黒色が目立ちます。

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戦国時代に松本城を建てた石川氏は豊臣秀吉の信頼の厚い武将でした。松本城が黒いのは、秀吉の大阪城は黒で統一されていた為、石川氏の秀吉への忠誠のしるしと思われています。

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確かに黒い印象でかっこいいです。

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歴代城主の家紋

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城の周囲の池には蓮が綺麗に咲いていました。

今では城の周囲は公園として整備されていて、夜には城がライトアップされ、周囲を散歩しながら雰囲気を楽しめます。また、城では四季を通じて様々なイベントが催されています。

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episode-2/3へつづく



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『純忠&フロイス刊行記念イベント』

もうすぐ、The BBBの編集長である清涼院流水さんの新刊が発売されます。
構想・製作に9年もかけている歴史小説というので、早く読んでみたくてたまりませんね。しかも2作同時刊行とは楽しみ過ぎます!

それに伴い、2月3日(土)に刊行イベントが行われ、The BBBサイトから申込みが出来ます。この2人は名前ぐらいしか聞いたことがなかったので、作品の背景はぜひ知っておきたいです。

その他、裏話が聞けたり、流水さんのサインがもらえたり、読者たちとの交流も出来るので興味ある方はぜひご参加を!!

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謹賀新年2018

遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます。
今年も箱根駅伝へ往路・復路とも応援に行ってました。

年末には富士方面に行く用事があり、天気もよく富士山も綺麗に見えました。
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田子の浦港から撮りました。 

さて、今年も百名山を登りながらブログを更新していくつもりですが、年末にこれまで記事となった百名山5つ分を1冊にまとめた電子書籍が「百名山ピークハント Vol.1」としてAmazonから無料でダウンロードできるようになりました。

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昨年始まったばかりの企画で事前調査や執筆・英訳、写真のレタッチにと時間がかかったりしましたが、こうして形になると感慨深いものがあります。
これからも記事や写真に磨きをかけて更新していくので、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは、2018年が皆さんにとっても最高の一年になりますように!

常念岳 episode-7/7 ~Japanese 100 Great Mountains~

4時前にもう一度外に出て、星の写真を撮りに行きました。

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東の空もだいぶ明るくなってきました。日の出までまだ時間があるので、いったん小屋に戻ります。


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日の出の頃、再び写真を撮りに外に出ます。

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6時前に朝食を取って、下山準備。今日は上高地バスターミナルまでで時間もわりと余裕ありです。
 

朝食を済ませ、 コーヒーを飲んでいると突然外から爆音が聞こえてきました。すると、山小屋の中にいた登山者たちが急に外に飛び出しました。何事かと思って後に続いてみると、猛烈な風と小石に体を打ち付けられました。

その正体はというと、荷揚げをしているヘリコプターによる風圧でした。ヘリコプターが山小屋のすぐそばにホバリングしていて、荷物を吊り下げ、地上のヘルメットを被った男性が荷物を移し返しているところでした。素早い作業であっという間に、届いた荷物と不要な荷物を移し返し、ヘリコプターは朝日に向かって飛び去っていきました。

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その様子はまるで映画のワンシーンのようでかっこ良かったです。この爆音がヘリコプターの音だと知っている人は、これを見るためにすぐに外に飛び出したのでしょう。 山での物輸は気流が安定しない事、天候が急変しやすく、高度が上がればヘリのホバリング性能も落ち、大変リスクがあるので、ベテランのパイロットでなければ難しいそうです。
このヘリコプターによる荷揚げは1回で1トンぐらい運べて、また、チャーター代はかなり高額らしく、その為に山小屋での物価は高額になっています。

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山小屋を出てまずは蝶ヶ岳の山頂を通過し、一気に徳澤園まで下山しました。徳澤園からは平坦な道を2時間程歩いて、帰りのバスが出る上高地まで向かいました。

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蝶ヶ岳山頂。
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山小屋も目の前です。 

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徳澤園のキャンプ場に到着。


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思い出のある徳澤園。
 W1440Q70_P9153268.jpg上高地まで約2時間、平坦な道を歩いて戻ります。

15時発の東京行きのバスまで余裕があったのでお土産を買っていると、なんと、初日にタクシーで一緒だった人とまた再会しました。 関西から来ているというその人とそれぞれの山行を報告し合って、別れました。

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上高地の河童橋から望む穂高連峰。
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バスの出発まではだいぶ時間があったので、以前、山で知り合った人に絵はがきを書いて過ごします。
 
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再びバスタ新宿に戻って、一気に現実へ。
 

今回の山行中はずっと快晴で、心に残る最高の景色が見れただけでなく、人との出会いもあって思い出深い登山となりました。

下山後、蝶ヶ岳ヒュッテで一緒に夕ご飯を食べた山飯ガールからこの山行中に撮ったという貴重な写真をいただきました。ありがとうございます<(_ _)>

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自分はヒナしか見れなかった「雷鳥」
 
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口笛のような鳴き声をする「ウソ」

プロフィール

穂高

Author:穂高
百名山登頂とTOEICスコア900を目指しています

The BBB(facebook版)で「Japanese 100 Great Mountains」連載中
※毎週木曜更新

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