常念岳 episode-4/7 ~Japanese 100 Great Mountains~
燕山荘から本日宿泊する山小屋のある大天井岳(おてんしょうだけ)まで歩きます。
この稜線は、右手に槍ヶ岳から奥穂高へと続く山々を眺めながら縦走する最高のコースです。それにしても、あれだけ混雑していた燕山荘もこの稜線歩きになると一気に登山客は減りました。多くの登山者は燕山荘に泊まるか、日帰りで登っているからまた下山するのでしょう。
混雑していた燕山荘と燕岳。
ここからはきつい登りはなく、北アルプスの大パノラマを見ながら快適に歩くことになります。しばらく登山者も なく一人で歩いていると雷鳥のヒナを目撃しました。
近付いてもあまり逃げません。
かわいくて癒されたのですが、再び歩き出すと30m程先に黒いモノが動くのが目に入りました。
何か動いてます・・
よく見るとそれは小熊のようでした。急いでカメラを構えてシャッターを切りましたが、すぐに木の茂みの中に入っていきました。小熊と遭遇すると近くに親熊がいるから危険といいますし、登山道のすぐ横だったので少し不安でしたが、今回はクマ除けベルを持ってきていて、念のため取り付けました。
以前、武尊山で熊とニアミスしていましたが、初めて熊を目撃出来たことは貴重な体験でありました。
後はとにかく大天井岳へ向かいます。
小林喜作のレリーフ。この先で槍ヶ岳に向かう表銀座コースと別れます。
小林喜作は1875年から1923年 安曇野市穂高生まれで、当時4、5日かかっていた中房温泉から槍ヶ岳の縦走路をわずか1日で行くことができる新ルート「喜作新道」を開拓した人で知られています。
もうすぐ本日の宿泊地。
中房温泉を出てから8時間半程で今日泊まる大天荘(だいてんそう)に到着。
この日は宿泊者が少なく、定員12名の部屋を2名で使うことが出来たのでラッキーでした。
部屋に荷物を置いた後はとりあえず山頂に登ります。山頂へは山小屋の目の前で数分で登れます。
今日歩いてきた燕山荘からの稜線。
山頂から下る途中に見える山小屋。
食事までは外のベンチでコーヒーを飲んでまったりしてると、
隣に座っていた人も一眼レフのOLYMPUSユーザーらしく話しかけてきたので、カメラの話で盛り上がりました。
食事の時間になって食堂に向かうと、朝タクシーで一緒だった2人と再会することになって 山小屋の夕食を一緒に取り、ビールで乾杯をしました。
ハンバーグか魚か聞かれて、9割り近くの人がハンバーグ。これだけ歩いてきたので、ここは肉でしょう(^^)
食後、夕日が沈んでマジックアワーだったので、外に出て写真を撮りに行きました。
幻想的な美しさに寒さも忘れて、夕日と槍ヶ岳のシルエットを暗くなるまで見続けていました。
夜は何度か外に出て星空を撮影しましたが、雲が少し多くて満天の星とまではいきませんでした。
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