丹沢山 episode-5/5 ~Japanese 100 Great Mountains~

丹沢といえば歩荷(ぼっか)でも有名な山です。山に登らない人はあまり聞きなれないことばかもしれませんが、歩荷とは背中に食料や生活用品を背負い、山小屋に荷揚げをする人のことです。
平均重量で70~80kgの荷物を運び、ベテランの歩荷にもなると100kg以上の荷物を運ぶこともあります。

たまたまこの日は登山口の大倉から塔ノ岳の途中にある山小屋の区間で歩荷の駅伝大会を行っていました。スタートは9時からのようで、まだ誰もいませんでした。
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このような大会があるのも知らず、駅伝がスタートする頃には既に頂上にいたので実際のレースは見られませんでしたが、途中の中継地点などで関係者と話すことができました。
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1チーム4人構成で参加し、規定の重さの荷物を背負いながら、リレー形式でゴール地点まで運び所要時間を競う大会で、下山後にYouTubeで過去の大会の様子を視聴しました。普通に登るだけでもきついのに、なんという過酷なレースでしょうか。
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数年前のボッカ駅伝の様子がYoutubeで視聴できました。


この丹沢には「チャンプ」と呼ばれる有名な歩荷 がいて、塔ノ岳に5500回登頂したとして今年の1月に新聞にも紹介されました。まだ現役で歩荷をし ているようなので、運が良ければ遭遇出来るでしょう。

下山は快晴でした。相変わらず長い尾根だと感じますがくだりなのでまだ楽ですね。
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途中の分岐点で大観望方面に寄ってみます。
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小屋は営業している様子はない感じ。
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標高は低いですが、展望もなかなかいいです。
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大倉のバス停に到着しました。
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すぐ横がかなり広い秦野戸川公園があり、丹沢の山並みを見ながら一日遊べそうです。
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近くの温泉でさっぱりして帰ります。
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丹沢は出来れば日帰りよりも山小屋泊で余裕ある登山がお勧めです。今回は初めて丹沢の山小屋を利用しましたが、快適に過ごせるのも歩荷のおかげだと改めて感じた登山となりました。

丹沢山シリーズ完(次回は天城山)



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丹沢山 episode-4/5 ~Japanese 100 Great Mountains~

翌日は14人のパーティーの騒がしい声で目を覚ましました。よく言えば賑やかなパーティーでしたが、正直うるさいぐらいだったので、夕べから貸し切りの部屋にいる時間が多かったです。しかし、夕日や夜景、日の出の様子が騒がしい声で分かるので、そこは有り難かったです(^^;

空がだいぶ明るく日の出寸前で、山小屋の窓越しに雲の隙間から登ってくる日の出が綺麗に見えました。
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外に出ると、昨日はほとんど見えなかった富士山が目の前に雄大に見えて感動しました。太陽が徐々に高くなってくると、街や海の色が変わってくるのがよく分かりました。 
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山荘の前の仏像も朝日を浴びて神々しさを感じます。 


5時半頃、朝食のおでんをいただきます。味もよく染みていて、朝からおでんというのも体が温まっていいものだと思いました。
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ところで、今回、丹沢に来たのは猫に会いたかったという理由もあります。以前、尊仏山荘で捨て猫を保護されてから18年もの間、スタッフや登山客に愛されてきた「みーくん」という猫がいました。残念ながら2016年に亡くなってしまったそうで、山小屋にはその猫の写真が飾ってありました。
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3月に登った雲取山荘で遭った登山客から、今は塔ノ岳の頂上に「塔くん」という野良猫がいると聞いていました。ネット上でも多くの登山客がその猫の写真をアップしていて、ふっくらした体型と、ふてぶてしい顔つきが可愛らしく、頂上で会えるのを楽しみにしていました。
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しかし、「塔くん」の姿はどこにもなく不安が過ぎりましたが、山小屋のスタッフに聞くと、3月下旬頃に誰かが引き取り、 今は元気に飼われているそうで安心しました。


episode-5/5へつづく



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丹沢山 episode-3/5 ~Japanese 100 Great Mountains~

蛭ヶ岳の登頂は健脚の人であれば日帰りでも行けなくはないですが、今回は塔ノ岳にある尊仏山荘という山小屋に泊まると決めていました。
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それは、以前、雲取山荘で出会った登山客にここの山小屋の良さを聞いていたからです。まず、山小屋からの眺望がいいので、夜は街の夜景が素晴らしく、これを目的に泊まる人も多いそうです。それから、ここの山小屋の食事は、夕食はカレーライス、朝食はおでんと決まっているので、そこにも魅力を感じました。これまで山小屋でおでんを食べたことはありません。
というわけで期待が膨らむ山小屋ですが、実際はどうだったのでしょうか!?

山小屋の名前は、山頂にかつてあった尊仏岩という巨岩にちなんでいるそうですが、今は山小屋の前に小さな仏の像が並んでいます。
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山小屋の中の様子は、
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入口を入るとすぐ売店と談話できるスペースがあります。山小屋に入ったときは既に御一行様が宴会状態で盛り上がっていました。(写真は静かな朝に撮りました)

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2階が寝るスペースになっています。

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2階の窓から見る山頂の様子。

150人収容出来ますが、今回も土日を外して泊まったので、自分を含めてソロの登山客3人と14人程のパーティーだけでした。そして部屋も貸し切り状態で使うことが出来ました。

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2段ベッドが2つある部屋を一人で使えて、快適に過ごせました。

1泊2食付きで6,500円なのでかなりリーズナブルだと思います。夕食は17時半からで、相席の机で山の話をしながら食べました。しっかりと煮込んだカレーが染み渡り、おかわりが自由なのも嬉しいです。
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山小屋前で写真を撮っていると「ごはんですよー!!」と大声で叫んで教えてくれました。

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山小屋で食べる食事は何でもおいしいですが、このカレーも最高でした。

だんだん暗くなってくると、街の明かりが徐々に付き始めます。19時半頃、だいぶ暗くなって外に出ると、そこには想像以上に素晴らしい夜景が広がっていました。
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相模湾方面で、中央付近に江の島が見えています。

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北側の横浜方面。こっちは山小屋の2階の窓からしか見えないと思いますが、あったかくしてじっくりと眺められます。

空は雲が出てきて星は見えませんでしたが、その代わりに夜景を楽しむことが出来、いつまでも飽きることなく見ていました。


episode-4/5へつづく



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丹沢山 episode-2/5 ~Japanese 100 Great Mountains~

別名「バカ尾根」の大倉尾根をひたすら登っていくと、非常に見晴らしのいい場所にある花立山荘があります。ここはボッカ駅伝のゴール地点にもなっていました。
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かわいい犬を連れてきてる方もいました。

頂上までのラスト1km近くは少し急な登りになります。大倉を登り始めて3時間半近くかかって、ようやく塔ノ岳の頂上(1,491m)に辿りつきました。
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大倉からの標高差は約1,200mにもなります。頂上は開けていて、相模湾、富士山、南アルプスも一望できるので、これまでの疲れは一気に吹き飛ぶことでしょう。
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山小屋の前には塔ノ岳の大きな山頂標識があり、周囲は広範囲に木製の段差が設置されているので、混雑を気にせず食事や休憩をすることが出来ます。
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食事を取りながらゆっくり休んで、次は丹沢の最高峰となる蛭ヶ岳を目指します。ここからは登山客もだいぶ減って登りやすく感じますが、これまでの疲れもあるので焦らずマイペースで登っていきます。

1時間ちょっとで丹沢山の山頂(1,567m)に到着します。ここは開けた場所になっていますが、周囲を木に囲まれ眺めは良くありません。
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そして、少し休んで再び蛭ヶ岳を目指します。蛭ヶ岳の山頂と山小屋は途中で登山道からはっきり見えます。奥の山の頂上には蛭ヶ岳山荘も見えています。
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アップダウンを繰り返してようやく丹沢の最高峰となる「蛭ヶ岳」へ。
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これぐらいのちょっとした岩場は2ヵ所程出てきました。

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蛭ヶ岳の山頂は丹沢最高峰でありますが、登山客も少なく塔ノ岳ほど賑わっていません。日帰りだと時間が厳しいので塔ノ岳で満足する人が多いのもしれません。
6時間以上登ってきましたが、再び塔ノ岳に戻って今回は尊仏山荘に泊まろうと思います。

episode-3/5へつづく



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丹沢山 episode-1/5 ~Japanese 100 Great Mountains~

これまで何度か訪れたことのある丹沢に行ってきました。丹沢は神奈川県西北部の山塊の総称であり、神奈川県の約6分の1を占めるほど広範囲に渡っています。
百名山登頂のガイドラインとしてはその山塊の中で一番高い山頂を登ることと言われているので、今回は丹沢の中の最高峰である蛭ヶ岳(1,673m)を目指しました。
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丹沢は電車とバスの交通のアクセスもよく、頂上からの見晴らしがいい為、非常に人気のある山です。丹沢の主な登山口としてはヤビツ峠と大倉が一般的で、蛭ヶ岳を目指すには塔ノ岳、丹沢山を超えていく必要があります。
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ヤビツ峠からはアップダウンが激しく、大倉からは単調な登りが永遠と続きます・・

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塔ノ岳から丹沢山を越えて蛭ヶ岳を目指します。大倉からの標高差は1383mにもなります。

前回はヤビツ峠から登ったので今回は大倉から登ることにしました。1日で9時間以上は歩く予定なので朝4時半に大倉に到着し5時頃登り始めました。
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高速を飛ばして自宅から1時間半程で大倉の登山口に到着。もっと早く出るつもりでしたが、アクセスがいいので助かりました。

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バス停にもなっている秦野戸川公園が大倉の登山口。ビジターセンターなど様々な施設があります。
この日はボッカ駅伝も開催されるようです。

10分程車道を歩くと登山道が現われ、本格的に山に入っていきます。
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この大倉からの登山道は木の階段があり、よく整備されていて危険な箇所はありませんが、ひたすらゆるやかで長い登りが続くので別名「バカ尾根」とも呼ばれています。
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こう呼ばれるのも分かる気がする程、本当に長く、果てが見えない階段を見る度に意気消沈しそうになります(;´Д`)

途中に山小屋がいくつかあるので、あせらず休みながら登っていきます。
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ボッカ駅伝の中継地点になっているので、準備をしていました。

しばらく登り続けて振り返ると、はるか向こうまで海が見渡せるので癒されます。もし曇りで何も見えない状態だったら、と考えるだけで ぞっとします。
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episode-2/5へつづく



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プロフィール

穂高

Author:穂高
百名山登頂とTOEICスコア900を目指しています

The BBB(facebook版)で「Japanese 100 Great Mountains」連載中
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