安達太良山 episode-4/4 ~Japanese 100 Great Mountains

安達太良山は花の百名山としても知られていて、この時期も登山中に非常に多くの花が見られました。花には詳しくないですが目に入ってくる花を次々と写真に撮っていきました。これまで花にはあまり興味がなかったのですが、これだけ咲いていると名前や特徴を知りたくなってきます。
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花以外にも安達太良山の魅力はいくつもあって、高村光太郎の「智恵子抄」や古くは万葉集にも詠まれ、多くの人々に親しまれてきたことでも分かります。
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ロープウェイ乗り場の手前に「薬師岳展望台」に寄ってみると、
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「智恵子抄」の『あどけない話』の一節に出てきますが、"この上の空がほんとの空です"と書かれた木標があります。東京にいても二本松出身の智恵子には地元の空が忘れられなかったのでしょう。


そして、なんといってもこの安達太良山のお勧めは温泉です。私が登った奥岳登山口には駐車場のすぐ横に温泉施設があるという絶好の立地で、下山後すぐに汗を流すことができます。この日は登山客も少なくて、しばらく待てば貸し切り状態で独占して満喫できました。   
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この岳温泉は坂上田村麻呂が東征の折に発見したといわれる温泉で、古くは水戸黄門もその効能を称賛したとも言われています。安達太良山の他の登山コースにも温泉があって、疲れた体をゆっくり休めることが出来ます。


今回、初めて登った安達太良山は山容は穏やかですが、登ってみると岩場や噴火口など変化に富んでおり花や温泉といった楽しみもあって、お気に入りの山のひとつとなりました。
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充実した山行が出来て、夕暮れまで安達太良山の麓にいました。


安達太良山シリーズ完(次回は会津駒ケ岳)



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安達太良山 episode-3/4 ~Japanese 100 Great Mountains~

岩場を登って行くと、数分で頂上に辿り着きます。
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少し急ですが、はしごもあったり簡単に登れます。
 
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頂上からは360度見渡すことが出来る絶景です。

この時期は頂上付近に怖い程のトンボの大群がいましたが、人には寄ってこないので特に害はありません。
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この岩場で駐車場で挨拶した老夫婦がお昼を食べていたので話かけてみました。 彼らは遊歩道は行かずに、登山道もショートカットの道で登ってきたようです。そして、ここから少し先にある鉄山に行くことを勧められたので、片道45分ほど掛けて向かいました。

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安達太良山の山頂を超えて、鉄山へと続くルート。

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火山のせいか、土も所々赤くなっています。

鉄山に行く途中に巨大な噴火口が見えて思わず感嘆の声を上げました。白くなった山肌と、大きな火口はとても迫力があり、そのスケールに圧倒されました。朝、老夫婦と挨拶していなかったら頂上でも話さなかったと思うので、この景色は見ることが出来なかったかもしれません。 

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再び、安達太良山へ戻ると少し雨が降ってきたので、少し足早に下山を始めます。

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雲の動きが早くて安達太良山も覆われます。

しばらくすると晴天になりましたが、下山はロープウェイを利用することにしました。
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この安達太良山はロープウェイがあり、十分程で快適に登山口まで移動出来るので、気軽に登ることが出来るのも魅力です。


episode-4/4へつづく



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安達太良山 episode-2/4 ~Japanese 100 Great Mountains~

奥岳登山口から遊歩道を歩き終えると、ここから本格的な登山になってきます。

平坦な砂利道や藪の中の急な登山道を進みながら山頂を目指していると、道の両脇に色々な花が見え始めたので、写真を撮りながらゆっくりとしたペースで登って行きます。

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急な登山道は茂みの中を登っていき、途中で多少急になったりぬかるんでいました。

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一方、馬車道と書かれた登山道は遠回りになりますが、平坦な道を歩いていきます。

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途中、何度かこれらの登山道が交差するので、気分を変えて両方の道を進みます。
馬車道は景色が眺められるので、気持ちよく登れますね。
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登ったのは7月でやたらとトンボが飛び回っていました。

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道脇には花も目立ち、写真を撮りながらゆっくり登っていきます。
新緑のなか、なぜか一部だけ紅葉になっている葉がありました。

しばらくすると、硫黄のにおいが漂ってきました。ここ安達太良山は活火山でも知られていて、今も火山ガスが噴出しており一部のコースが通行禁止となっています。
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安達太良山では1997年に登山者が視界が悪いため立入禁止区域に立ち入ってしまい、4名が火山ガスの吸入により死亡するという事故も起きています。 

安達太良山の中腹に差し掛かると温泉付きで有名なくろがね小屋が見えてきました。
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ここは山小屋には珍しい温泉付きで、お湯は岳温泉の源泉から最も近く、肌にいいと評判で非常にくつろげそうです。


小屋の先は、火山特有のゴツゴツとした岩が散乱する登山道が幅広く広がり、岩には登山道を示すマークが書かれています。道は歩きにくいので、小股で一歩一歩登っていきます。登山道とは分かりにくいほど道が広いので、濃霧で視界が悪かったらマークを見失って遭難する可能性もあります。この日は見晴らしは良かったですが、炎天下の中登っていたのでかなり疲労も増してきました。
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このマークを見失わないように・・

歩きにくい登山道を終えると「峰の辻」という分岐点に出ます。分岐が少し分かりにくかったですが、直進する感じで奥に見える安達太良山を目指します。
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小さい川も流れていました。

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この辺りは芝が気持ち良さそうで高山植物も多いですが、保護区域になっています。


砂利道は続いて、ようやく開けた分岐点に出ると岩山が目に入り、その前に安達太良山と書かれた標識が見えました。
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後半は急な登りになりますが、あとわずかです。

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この岩場の上が安達太良山の頂上になります。


episode-3/4へつづく



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安達太良山 episode-1/4 ~Japanese 100 Great Mountains~

東北方面に行く用事があったので、この機会に福島県にある安達太良山に登ろうと計画を立てました。安達太良山は標高1,700mの活火山ですが、天気に恵まれれば登山道に危険な箇所はほとんどなく、全体として緩やかな山体で初心者向けの山といえるでしょう。

また、今回利用した奥岳登山口は福島駅から車で40分程の近さでアクセスもいいです。
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明け方、福島方面に向かって高速道路を走行中に雨が降り出してきたので今日の登山は諦めかけましたが雨も弱くなってきたので、とりあえず登山口に向かってみました。すると、徐々に晴れ間も広がり着く頃には綺麗な青空が広がっていました。 
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この奥岳登山口は数百台は駐車出来そうな相当な広さですが、この日は数台しか停まっていませんでした。 
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駐車場の奥は街ですが、綺麗な雲海が広がっていました。

車で着替えたり、パッキングをして準備をしていると、隣に老夫婦が車を停めたので挨拶をして出発しました。同じ山に複数回登るのも新しい発見があっていいのですが、今回のように初めて登る山はワクワクします。
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登山口からは川沿いに整備されている遊歩道があり、少し遠回りになりますが、せっかくなのでこちらの遊歩道を歩くことにしました。
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森の中を小川が流れ、その川沿いに上流に向かって歩いて行くのですが、いくつかの滝を見ながら涼しい道を進んで行きます。この遊歩道を歩かずショートカットすることも出来ますが、心地よいウォーミングアップにもなるのでまずはここを歩くことをお薦めます。
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1km程で遊歩道は終わり、そこからは緩やかで遠回りの馬車道と直登する近道の登山道が交差しながら頂上に向かっていきます。
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episode-2/4へつづく



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天城山 episode-5/5 ~Japanese 100 Great Mountains~

天城山といえば、ノーベル賞作家・ 川端康成の「伊豆の踊子」で有名で 天城峠や河津駅には記念碑もあります。

また、松本清張の「天城越え」の舞台にもなっているところです。映画の 「天城越え」はまだ観たことがなかったので、登山する数日前に鑑賞しました。
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この作品 の中で天城峠にある氷室に犯人の手がかりとなる裸足の足跡の話が出てきますが、その氷室が実際にありました。
昭和初期ごろ、冬の天城山の酷寒を利用して人工的に天然氷を製造して、この氷室に貯蔵していました。映画の中では犯人が潜んでいたことを思い出すと、薄暗いその空間を少し不気味に感じました。

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「天城越え」にも出てきた実際の氷室。

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前回、天城山に来たときは特段調べることもなくただ頂上を目指して登りましたが、今回は17kmの縦走を堪能し、人との出会いもあり、天城山に関わる文芸作品も鑑賞し、非常に印象に残る山となりました。 

世界で初めて5大陸最高峰を登頂した植村直己のことばを思い出します。
「私は五大陸の最高峰に登ったけれど、高い山に登ったからすごいとか、厳しい岩壁を登攀したからえらい、という考え方にはなれない。山登りを優劣でみてはいけないと思う。要はどんな小さなハイキング的な山であっても、登る人自身が登り終えた後も深く心に残る登山がほんとうだと思う。」

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五大陸最高峰制覇の他にも、アマゾン単独川下り、南極横断などすごいことを成し遂げてますが、植村直己のとてもユーモアのある人間性が分かってお薦めです!



天城山シリーズ完(次回は安達太良山)



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プロフィール

穂高

Author:穂高
百名山登頂とTOEICスコア900を目指しています

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