巻機山 episode-1/4 ~Japanese 100 Great Mountains~

梅雨入り前の晴天の日に、日帰りで 往復できる潟県と群馬県の境にある巻機山へ登ってきました。この巻機山は機織姫の伝説が伝わる上越国境の名峰として知られ、2000mに満たない標高ですが、優美で大らかな山容で人をひきつけます。

麓の南魚沼市の旧六日町・塩沢町は古くから織物が盛んで、「山中で機を織る美女を見た」という伝説が麓の集落に残り、それが山名の由来となったと言われており、巻機山は機織りや養蚕の神として地元で信仰されてきました。

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昔、若者が病弱の母のために薬草を探しに山奥に分け入り道に迷ってしまいます。すると、山中で機織りをしている美しい娘と出会います。娘を背負って後ろを振り向かなければ麓まで導くと言われますが、この若者は途中で振り向いてしまい、片目が盲目になってしまったというような伝説が残っています。


前日の夜に高速のSAで車中泊をして、明け方の暗いうちに新潟県に入り、のどかな田園風景を見ながら登山口へ向かいました。

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予定よりも寝過ごしてしまい、かなり明るくなっていました。
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巻機山の看板が見えてきました。
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登山口目指して、どんどん進みます。

4時半頃に到着すると、駐車場は100台程のスペースがある広さで、既に10台以上は止まっていましたが、この早い時間でも次々に車がやってきました。

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天気もよくアクセスもいいので、早朝から登山者が結構いて今日の山は混みそうです。

事前に山の状況を調べたところ一部で雪は残っているようですが、アイゼンやピッケルは必要ない程度らしく、わりと軽い装備で済みました。5時に出発する頃には、もう十分に明るく、朝日が気持ちよかったです。

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episode-2/4へつづく



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日光白根山 episode-5/5 ~Japanese 100 Great Mountain

サイドバッグのチャックが空いていて、さっきシリセードで滑り降りたときに弾みで落としたのに違いありません。これまで登山中にカメラを紛失したことはなかったので、血の気が引くような思いで、かなりショックでした(>_<)

最近撮った山の写真や今日の写真も記録されていますし、何よりもとても気に入っているカメラなので、なんとしても見つけ出すしかありません。

誰か下山して来る人がいれば尋ねようと思いましたが、そのような気配はなく、仕方なく再びアイゼンを装着して、せっかく滑ってきた斜面を登り始めました。

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せっかく滑ってきた、この斜面をまた登ることに。

バッグから飛び出た際に、カメラが滑り落ちたかもしれないので、ゆっくり周囲を見ながら慎重に登っていきます。下山するのに、まだ2時間以上はかかりそうなので、ここで時間を浪費したくはありません。

30分以内には見つけるつもりで、しばらく登っていくと意外にもあっけなく雪道の真ん中に落ちているカメラを発見しました。

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「あ、あったー!」ε-(´∀`*)ホッ
 
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バッテリーも近くに落ちていて、気付いて良かった。

安堵感から思わず力が抜けて、そのまま雪の上に膝まずきました。
それからはもうシリセードをする気にはなれず 雪道を歩いて下山しました。

W1440Q70_20180428_141745.jpg再び五色沼で休憩。

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五色沼でアイゼンを洗いました。

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弥陀ヶ池へ向かう途中で鹿を見つけました。あまり逃げる様子もなく木の陰からこちらの様子を伺っていました。そこからは順調に進んで暗くなる前に下山することが出来ました。
 
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動く気配を感じたので、注意深く見ると一頭の鹿が。
 
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あまり逃げる様子もありません。
 
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登りで進んだ急斜面のコース。
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五色沼からの下りもまだ雪は積もってました。
 
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ようやく登山口に到着。

今回の登山は雪山も楽しめたことはもちろんですが、雪山の急斜面の恐怖やカメラを落としたことなど思い出深い登山となりました。

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ここに立ち寄りして帰りました。


日光白根山シリーズ完(次回は巻機山)



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日光白根山 episode-4/5 ~Japanese 100 Great Mountain

しばらく進むと、雪の斜面をトラバースする必要が出てきました。
トラバースとは山の斜面を横断することで、滑落の危険があるので十分に注意する必要があります。

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登りのときのような傾斜の雪道で、再び恐怖を感じる程でした。雪にはトレースが付いていたものの、滑落したら先の見えない谷底へ一直線で、慎重に一歩一歩、靴のエッジを効かせて進みます。バランスを崩すのが怖くて後ろを振り返ることも困難でした。

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写真では伝わりにくいですが、少しでもバランスを崩すと下まで一気に行きそうな傾斜でした

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トラバースし終わって、岩の斜面に辿り着いて一安心

どうにか無事に渡り切り、その後は樹林帯になると雪が深くて、踏み抜きに苦戦しながらも順調に高度を下げていきました。

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下に見える五色沼もだいぶ近くなりました

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雪の上には登山靴の跡がずっと続いていますが、ところどころで滑り跡が突いていることがありました。これは雪山を降りる方法の一つで“シリセード”と呼ばれるもので、脚を前に出して踵でスピードをコントロールしながら、お尻で滑り降りる方法です。

程よい角度があれば一気に楽に下山できます。ちなみに立ったまま足を使って滑る方法は“グリセード”と呼ばれます。

早速、シリセードを試してみましたが、ソリで滑っている感覚で楽しみながら一気に降りられ、時間も短縮出来て、五色沼に到着しました。

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踵でスピードやコースを調節しながら滑り落ちます
 
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短時間で脚を痛めることもなく、一気に下山できました
 
この五色沼は夏は水色の綺麗な色ですが、この時期は水面が凍っていて、周囲の雪とマッチして迫力ある景色で、スマートフォンで撮影しました。

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凍った水面と雪原のような風景に息を呑みました!

これは、一眼レフカメラでも収めておきたいと思い、サイドバッグから取り出そうとしたところ、バッグの中は空っぽでした。Σ(゚Д゚)



episode-5/5へつづく



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日光白根山 episode-3/5 ~Japanese 100 Great Mountain

この日光白根山は関東以北で最も標高が高く、正式名称は白根山ですが、一般には草津白根山と区別するために日光白根山と呼ばれています。

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3ヵ月程前に噴火があった草津白根山と同様に活火山で、火山湖である五色沼や弥陀ヶ池が山中にあり、夏には山頂から美しい水色が目に入ります。

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また、火山湖の周辺には高山植物が咲き乱れますが、日光白根山に多く自生していることから名付けられたシラネアオイは、鹿の食害により壊滅状態になり、今では電気柵を設置したり、苗を移植したりして保護活動が行われています。

頂上は火山らしく荒々しさが残った岩場の地形で、眺望はアルプス山脈まで見渡せ、どこを眺めても最高の景色が楽しめます。目の前には百名山のひとつで、中禅寺湖のすぐ側に立つ男体山がひときわ存在感をはなっています。

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日光白根山と標高が書かれた山頂標識で登山者達が交代で写真を撮り合います。その標識のあたりは 狭いですが、少し離れた岩場はスペースが十分に広くて、多くの登山者がここで休憩して昼食を取っていました。

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自分も男体山を目の前にして、ここで食事を取り、気が向いては撮影をしました。それから、地図に載っている一般的なルートの 五色沼経由で下山することにしました。

日光白根山は信仰と結びついた山なので、山頂近くには白根山神社の小さい祠がありました。雪も溶けてきています が、雪渓を所々に見ながら岩場を下っていきます。

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episode-4/5へつづく



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日光白根山 episode-2/5 ~Japanese 100 Great Mountains

弥陀ヶ池ではしばらく休憩して、他の登山客と写真を撮り合いました。ここの標高は2,317mで頂上まで200m以上急な登りが続くので、アイゼンを装着して頂上を目指します。

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ここまでは何とかアイゼンなしでこれましたが、この先は必須です。
 
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前にベテラン風な5人のグループが先行していて急斜面を登り切るところで、自分もその後に続きました。

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どうやら、そのルートは地図にはないコースで、かなり急な斜面でしたが、踏み跡も階段のように付いていたので大丈夫だろうと楽観的に考えていました。しかし、徐々に角度が上がり、急斜面になってくるとかなりの高度で、上下を見ると急に恐怖感を覚えました。

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下から見るのと違って、実際に登ると壁のように感じます。

バランスを崩すと一気に下まで滑落しそうで、アイゼンを何度も雪にキックして足場を固定し、ストックは一番短くして雪に刺しながら這うような感じで少しずつ登っていきました。

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段々、登りづらくなってバランスに注意しながら、這うように一歩ずつ進みます。

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途中休んで周りを見渡すと、急斜面の遠くには雪を被った山々の景色に癒されながら、なんとか雪のない岩肌まで辿り着きました。

W1440Q70_20180428_100915.jpg写真を撮るのが最も慎重を期します。

そこから下を見るとよく登ってきたと思える程の斜面でした 。登山道から外れた岩場をザイルを使って断崖を登っている登山者もいました。ここから頂上までは登山道にほとんど雪はなく、急な岩場を登って行くので、アイゼンも外しました。

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ザイルを使ったクライマー達もおりました。上の黄色い服の人が大声を出して指示しているようでした。

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岩場も出てきて、一気に登りやすくなりました。

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頂上付近まで来ると雪はほとんどなく、アイゼンももう必要ありません。

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奥でポーズを取っているところが頂上で、あと僅か。

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ここを登り切れば頂上です!

頂上には多くの登山者がいました。自分が登ってきた直登のルートから登る人はほとんどいなかったようで、思ったよりも登山者がいたのが少し意外でした。

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episode-3/5へつづく



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プロフィール

穂高

Author:穂高
百名山登頂とTOEICスコア900を目指しています

The BBB(facebook版)で「Japanese 100 Great Mountains」連載中
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