両神山 episode-3/4 ~Japanese 100 Great Mountains~3

両神山は山岳信仰の霊峰であり、三峰山、武甲山とあわせて「秩父三山」と呼ばれています。両神山の名前の由来はいくつかあります。イザナギ、イザナミの2神を祀っているから両神山と言う説、日本武尊が東征をした際にこの山を八日間見ながら通過していったので八日見山 と名づけられた説、「龍神を祭る山」が転じて両神山となったという説などと諸説あります。

昔から信仰の対象の山であり、表登山道とされる日向大谷からの登山道には、今でも石碑や石仏が多く見られます。特に江戸時代には関東の霊山と言われ、山岳修験の場所として、行者の往来も多かったようです。かつては女人禁制の山であり、初めて女性が登ったのは20世紀に入ってからです。

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両神山の御眷属は、古くから山犬とされ、その正体 はニホンオオカミだと言われています。通常の狛犬の位置にはオオカミの石像が置かれていて、オオカミを神の使いとする 三峰神社の影響が窺われます。

日向大谷の登山口から登り始めて、2時間半程で標高1630m地点にある両神神社の本社が見えてきます。鳥居の手前にはユーモラスな顔をしたオオカミが向かい合っています。この場所にあるのは本社で、標高1723mの両神山山頂にあるのが奥社となります。

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W1440Q70_20180107_113815.jpg標高1723mの両神山山頂にある奥社

episode-4/4へつづく



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両神山 episode-2/4 ~Japanese 100 Great Mountains~

ようやく清滝小屋について休憩しました。この小屋は現在は無人で営業中止となっていて、避難小屋として一部開放されている広くて綺麗な小屋でした。外に屋根付きのテーブルとベンチがあったので、休憩して他の登山者と話しました。

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中は結構広くて快適に寝れそうです。

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その後、クサリ場が何ヵ所かありますが、それ程危険という程でもありません。登り始めて、3時間半程で頂上の看板が見えて登頂しました。

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山頂は狭く、石の祠が設置されていて、360度遮るものがありません。遠くに山頂が雪で被われた南アルプス、八ヶ岳、北アルプスなどの絶景が見渡せました。登頂時は一人だったので、 他の登山者がこないうちに思う存分写真を撮りました。

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 今回山頂を目指した日向大谷のコースの他にも、八丁峠を越える約30ヵ所の鎖が設置されているスリリングなコースがあり、以前はこのコースを利用しました。とにかく岩登りの連続で、稜線上を歩くため随所で展望が満喫でき、同じ山でもまったく違う登り方が楽しめます。今回利用した登山口だけでも500m以上も標高差があるため、登頂までのルート時間も短く、手軽に岩登りを楽しみたい人は断然こっちのコースをお勧めします。ただ、傾斜のきついアップダウンが連続するため、岩登りの技術と体力を必要としますが、とにかくスリルを楽しめる上級者向けのコースです。

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八丁峠コースの登山口

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このようなクサリ場が連続する上級者向けのコース

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episode-3/4へつづく



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両神山 episode-1/4 ~Japanese 100 Great Mountains~

両神山は埼玉県にある秩父山塊の北東に位置する標高1723mの百名山です。秩父の多くの山は樹林で覆われているのに対し、両神山は鋸歯状の山容が特徴的でその稜線は遠方からでも分かりやすいです。
登る時期が1月だったのでインターネットやSNSで雪の情報を確認してみましたが、それ程雪は積もってなさそうです。一応、6本刃の軽アイゼンを携帯していきました。

この日は天気予報も晴れで、夜中に出発して明け方から登るつもりでしたが、寝過ごして朝5時半に自宅を出発することになりました。2時間程車を飛ばして、登山口に到着する頃にはすっかり明るくなっていました。ここは表登山道 と言われている日向大谷からの登山道で、バスを利用しても来られるメジャーなコースになっています。

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秩父方面に向かって車を飛ばします。遠くに見えるのは秩父三山のひとつ武甲山。
 
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予定より2時間程遅れて到着。すっかり明るくなっていました。
 
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山の車道にも雪はなく大丈夫でした。

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この先の駐車場は有料になるので、だいたいの方はここへ止めます。

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鳥観図で見るとこのようなイメージ。登山口からの標高差は1000m以上。

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登山届を記入していざ出発。

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カウンターがあるので押してから登ります。いつからカウントしてるのでしょう。
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最初は沢沿いで横が崖になっている登山道を進んで行きますが、登りは緩やかできつくはありません。しばらく進むと道の真ん中に手袋が片方落ちていたので、分かりやすいところに除けておきました。すると、一人の男性が何かを探す様子で戻ってきたので、声を掛けて教えました。それから、何度か途中で会うたびに 会話をしながら登るようになりました。

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道幅がかなり狭くなるところもあって、慎重に進みます。

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登山道に雪が少しずつ積もってきましたが、アイゼンをつける程ではありません。だんだんきつくなる傾斜をひたすら登っていきます。目印となる清滝小屋まで0.8kmという標識を通過しても、なかなか辿り着かなく、登山中の距離感はあまりあてになりません。

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W1440Q70_20180107_090842.jpg だんだんと雪が見えてきました。目印を見失わないように登っていきます。

W1440Q70_20180107_092455.jpg 清滝小屋まであと0.8km。ここからが長かった。


episode-2/4へつづく



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美ヶ原 episode-3/3 ~Japanese 100 Great Mountains~

以前、北八ヶ岳の山小屋に泊まったとき、夫婦で来ていた登山者と親しくなりました。 群馬県でレストランを経営しているというので、下山して数ヵ月経ってからそのレストランを訪れました。久しぶりの再会を喜び、山の話で盛り上がったのですが、そのとき美ヶ原の話になり、王ヶ頭ホテルのことを聞きました。王ヶ頭ホテルは美ヶ原の山頂にあっても快適に過ごせる為人気があり、なかなか予約が取れませんが宿泊することを薦められました。

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以前、美ヶ原に来たときは日帰りでしたが、この話を聞いて次は王ヶ頭ホテルに泊まるつもりでいました。どうにか予約を取ることが出来て、今回は無事に王ヶ頭ホテルに泊まることが出来ました。

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王ヶ頭ホテルからの夕焼け

話に聞いていたとおり素晴らしいホテルで、眺めはもちろんのこと、美味しい食事に貸し切りの露天風呂もあり至福の時間を過ごすことが出来ました。また、スタッフの対応も素晴らしく居心地は非常に良かったです。2000mを超える山頂にあって、これだけの設備やサービスが充実しているホテルはそうないでしょう。


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ホテル内も落ち着いた空間でのんびりと過ごせます。

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貸し切りの露天風呂は眺めも最高です。

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食事は食べきれない程でどれも美味しかったです。

夕食後は星空観察のツアーがあります。バスで数分行った広場で、星座にレーザー光線を照らして星の解説をしてくれます。少し曇っていたので、満天の星が見れたわけではありませんが、星の話を聞いているだけでも楽しいツアーでした。夜になると鹿が活動するらしく、移動中にバスのライトに何頭も浮かび上がりました。

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昼間は見えなかった鹿が夜には活動が盛ん

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星の詳しい解説が聞けるツアー

翌日は晴れると聞いていて日の出の写真を期待していましたが、一面霧で全く視界がありません。

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帰りは送迎のバスを利用して山本小屋まで戻ります。(前日とはまるで違う世界)

2日目の天気は生憎でしたが、ここ美ヶ原ではとても贅沢な時間を過ごせ、日帰りだともったいないと思う程。宿泊するリピーターが多いのも納得出来ますし、別の季節にもう一度来てみたいと思わせる素晴らしいホテルでした。


美ヶ原シリーズ完(次回は両神山)



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美ヶ原 episode-2/3 ~Japanese 100 Great Mountains~

松本から車で一気に標高を上げ、標高1940mの山本小屋へ車を停めて、ここから頂上を目指して歩き始めます。

頂上といっても最後にゆるやかな上り坂がある程度で、スタート地点との標高差は100mもなく、ゴールの目印となる電波塔が遠くに見えています。


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スタート地点から見える頂上の目印にもなってる電波塔
 
美ヶ原高原は春から秋にかけて牛を放牧していて、明治時代から続く牧場があり、のどかな牧場風景が広がっています。20分程歩くと、美ヶ原高原のシンボルともいえる高さ約6mの「美しの塔」が姿を現します。この塔は、元々濃霧の際に鐘を鳴らして、登山者に方向を知らせるために建てられたように、確かに濃霧になると辺り一面は何も見えなくなるので、その役割は重要だったと思います。

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このような景色をずっと見ながら頂上まで歩いていきます。

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美ヶ原のシンボル「美しの塔」

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詩人の尾崎喜八氏のレリーフ
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反対の北側には美ヶ原高原の開拓した山本俊一翁氏のブロンズ像があります。
 
しばらく進むと牛が塩を補給する「塩くれ場」と呼ばれる場所を通過して、いくつもの電波塔が設置されている王ヶ頭ホテルに到着します。ホテルの横を抜けると、そこは標高2034mの美ヶ原最高地点である王ヶ頭の山頂で石碑が設置されています。

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病気を防ぐのに塩を岩の上に置いて与えますが、毎日なめ続けることで岩の上部がすり減っている「塩くれ場」

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唯一とも言える頂上の直前の緩やかな坂

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美ヶ原頂上にある王ヶ頭ホテルへ到着

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美ヶ原の最高地点の王ヶ頭

ここ美ヶ原からは、天気が良ければ百名山のうち41座が見渡せるという 360度のパノラマビューが楽しめます。さらに、王ヶ頭から20分程歩けば、北アルプスや松本市街が一望できる王ヶ鼻という場所に着きます。王ヶ鼻の山頂には石仏群があり、すべて御嶽山の方向を向いています。これは、かつて美ヶ原が御嶽信仰の山であり、これらの石仏もその信仰によって立てられたものであるからと言われています。

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石仏群がある王ヶ鼻

009-02_02.jpgここからは松本市が一望できます。


episode-3/3へつづく



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プロフィール

穂高

Author:穂高
百名山登頂とTOEICスコア900を目指しています

The BBB(facebook版)で「Japanese 100 Great Mountains」連載中
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